小児障がい児マッサージ

当院は一般社団法人 日本小児障がい児支援協会の認定治療院です。

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脳性麻痺等の障害児のための鍼マッサージ | 小児障がい児支援協会

本協会は障がい児医療マッサージの第一人者で専門医からも支持されている青山かほる先生が設立した協会です。

医療保険を利用し、自宅まで訪問、マッサージを行うサービスです。

 


 

マッサージの内容について

当院ではGLITTER式®を習得した国家資格所有者が、障がい児専用に開発された特別な医療マッサージ施術を行っていきます。

GLITTER式®プログラムとは

脳性麻痺やPVL(脳室周囲白質軟化症)、遺伝子疾患、発達障がいなど、脳に障がいのある子どもたちのために開発された、能力を引き出す専用プログラムです(商標登録済)。
代替医療とケアを融合した第三の選択肢です。

GLITTER式®医療マッサージとは、リハビリで動作や運動の訓練を始める前に、脳と身体の土台を作るプログラムです。

生後6ヶ月以降のお子様が主な対象となります。

早い時期から施術を行うことで「脳内マップ」の構築を助けます。
(脳内マップとは、身体の各領域に対する脳の領域が脳内で体系的にマッピングされること)

脳は一部を損傷しても、新たな神経回路を作ったり、眠った神経回路を呼び覚ますことで、失った機能を回復できることが分かってきました(脳の可塑性)。
こうした脳の可塑性を活かすために、学習をする上で必要な段階的なプロセスを理解する必要があります
例えば、寝返りをしたりお座りをしたりといった動作を出来るようになるためには、まず先に身体の状態や外からの刺激などの情報を脳へ届ける「感覚系」を鍛え、その入力された情報を脳内で上手に整理・処理できる能力を身につけなければなりません。
ところが脳に障がいをもつ子どもたちは麻痺や感覚障がい、多くの神経系の問題により、刺激をうまく感じ取り脳へ伝えることができません。

そこで、脳へのアプローチとしてマッサージによって触覚や固有感覚(位置覚、運動覚、抵抗覚、重量覚)を刺激し、視覚や聴覚にも働きかけて気づきを与えながら神経回路を作っていきます。

期待できる主な効果

  • 筋緊張が緩む、もしくは緊張を作る
  • 側弯や関節拘縮などの予防
  • 脳内マップの構築
  • オキシトシンが増えることによりストレスが軽減され精神的に安定しやすくなる
  • 呼吸が安定する
  • 便秘が解消する
  • 冷えを改善する
  • 睡眠の改善

【GLITTER式®医療マッサージの特長】

子供の発達には順番があります。 今どの段階なのかを見極めて、それに応じた支援をすることが大切です。

◎特長1. 学習の始まりとなる「感覚系」を鍛える

 生まれたての赤ちゃんには、動くための回路がまだ作られていません。
赤ちゃんは、親や兄弟を観察したり、体を動かしてもらったりすることによって動くための学習をしていきます。
ところが、脳に障がいがあると、刺激を脳がうまく感じ取ることができず、学習がうまくいきません。
GLITTER式®︎医療マッサージでは、情報処理能力が高く、最も原始的な感覚である「皮膚感覚」と、脳内マップの構築や筋緊張のコントロールに欠かせない「固有感覚」を中心にアプローチしていきます。
障がい児専用に開発された特別な手技で単に筋肉のコリをほぐすような手技とは全く異なります) 脳の感覚野の発達を促していきます。
子どもたちが自分の身体や刺激に「気づける」ようにお手伝いしていきます。

◎特長2. 「脳内マップ」の構築を促す

「どこからどこまでが自分の身体なの?」
自分の身体はどういうパーツでできているの?」
自分の身体は今どうなっているの?」

 自分の身体を良く認識できていない段階でリハビリをしても、目に見える成果を期待するのは難しくなります。
自分の身体を認識するためには、触覚や固有感覚などからの情報を蓄積し、脳の中に自分の身体のボディーイメージ(身体像)が作る必要があります。 身体の各領域に対応する脳の領域が、脳内で体系的にマッピングされていく(脳内マップ)必要があるのです。
ところが、脳に障がいのある子どもたちの場合、筋肉の緊張のせいで身体を上手く動かせなかったり、麻痺や弱視、感覚障がいで自分の身体がどうなっているのかを、うまく感じとれなくなっていて、脳内マップを正しく構築することができません。
GLITTER式®︎医療マッサージでは、脳が刺激を感じ取りやすい特殊な手技や動きを加えることで、子どもたちが自分の身体を認識できるようにお手伝いしていきます
ボディーイメージ(脳内マップ)なしに自己認識を持つことは困難です。逆に、自分の身体を認識できるようになると、子どもたちの知能や全般的な能力は発達していきます。

◎特長3. 側弯や変形などの予防・改善

GLITTER式®︎医療マッサージは大きく次の5種類です。

  1. 過緊張用
  2. 低緊張用
  3. 自分で緊張を作る子用
  4. 筋ジスなどの進行性の子用
  5. 発達障がい用

子どもたちの症状に合わせて、緊張を緩める手技筋肉に張りを作る手技を組み合わせ、全身の筋肉の状態を整えていきます。 ボトックスのような副作用もなく、刺激も心地よいため、慣れてくると子どもたちはマッサージを楽しみにしてくれます。

 マッサージで緊張が緩んだ状態を何度も身体に経験させることで脳の中に回路が作られ、脱力できる体位や動きを覚えさせていくことで、次第に緊張せずにいられる時間が長くなり、自分でも緊張を緩めることができるようになっていきます。
その結果、側弯や変形の予防・改善もできていくのです。

マッサージの費用について
【自費】
マッサージ30分 2,800円
出張費 1,000円
※直線距離で16kmまで対応いたします

 

【医療保険】 ※施術時間は30分

施術料 1部位 350円
2部位 700円
3部位 1,050円
4部位 1,400円
5部位 1,750円
往療料 4km以下 2,300円
4km超 2,550円
施術報告書 480円

※部位は、躯幹・右上肢・左上肢・右下肢・左下肢の5つになります。  基本は全身を施術する必要があるため、5部位になります。

【費用の例】5部位で、往療距離が4km超だった場合は 合計4,300円になり、この金額の自己負担割合(1~3割)が支払い金額になります。(この場合、430円~1,290円)

また、医療費受給者証等(マル福など)をお持ちの場合、適応されます。

個別で違いますので、詳細はお問い合わせください。

マッサージを始めるまでの流れ

①お問い合わせ

 お気軽にご連絡ください。
公式LINEもしくはメールで、お子様の気になること、お困りごと、不安な事などをお伝えください。
お子様のお名前、年齢、病名(診断のついている場合)、ご住所をお伝えください。

※公式LINEに問診表のフォーマットがありますので、ご利用ください。

②説明と無料体験

お子様の状態や病状、療育やリハビリなどについてご自宅まで伺ってお聞きし(問診)、マッサージのお試しをお受け頂きます。(無料体験)
※お子様の体調や機嫌に応じて、お顔合わせ、問診、説明で終わることもございます。

③同意書の取得

体験後、施術をご希望の場合、医師からの同意書が必要になるため取得して頂きます。
(同意書が取得出来ない場合、保険適用はできません。)

④施術開始

同意書が届いたら施術が開始出来ます。
日時を相談し、1回30分程度、毎週決まった曜日・時間で、週に1〜2回で行って行きます。

対象となる疾患や症状

  • 脳性麻痺
  • 脳室周囲白質軟化(PVL)
  • 筋ジストロフィーなど遺伝子疾患
  • てんかん
  • ダウン症や18トリソミーなどの染色体異常
  • 廃用症候群
  • 関節拘縮
  • 筋麻痺
  • 発達障がい など
    ※いずれも医師の同意書がない場合は、保険適用外となります。

担当者:永井知子